鷹ノ巣谷 遡行記録
              文責:山崎(22期)
■期日
2002年7月6日(土)   晴れ
■山域
奥多摩 日原川流域 鷹ノ巣谷
■メンバー
L山崎(3年) 安中(OB) 荒木(OB) 佐藤(3年) 榎戸(2年)

■行程
奥多摩駅〜(taxi2900円)〜鷹ノ巣山登山口9:05〜9:15鷹ノ巣谷出合(遡行開始)9:40〜11:15大滝下(休憩)11:35〜大滝上12:20〜13:50金左小屋窪1200m付近(休憩)14:05〜15:30石尾根(遡行終了)16:00〜17:00六ツ石山17:20〜林道18:30〜奥多摩駅19:05

■詳細
 当日になって、安中さん、榎戸の参加が決まった。ありえない。そして朝、何を寝ぼけたか、岳仙・山崎は高尾まで行ってしまう。ありえない。安中さんの電話でことに気づき、急いで奥多摩駅に向かった。ごめんなさい。タクシーを使ったので、アプローチは短縮できた。
 鷹ノ巣山登山道を辿り、巳の戸橋を渡って鷹ノ巣谷出合着。河原で遡行準備。

 そして遡行開始。晴れていて気温が高く、水もあまり冷たくない。始めから綺麗なゴルジュでテンションが上がる。岳仙が大喜びで濡れながらゴルジュの滝を直登していき、他のメンバーは思い思いに足慣らし。 巳ノ戸沢が流入した後は、石積み堰提が連続する。どれも右から巻ける。崩壊していて下をくぐれるものもあった。コケが付いていて、直登は滑りそう。5mの滝もへつったり正面をシャワークライムしたりと楽しめる。 河原歩きの後再びゴルジュに。どの滝も簡単。ただし、ホールドが細かい滝が多い上、コケでぬめっており、滑りやすい。まぁ、滑っても下に釜のある滝ばかりなので怪我できない。実際に滑り落ちる場面もちらほら(山崎ほか)。くの字の滝も普通に直登。岳仙と榎戸は釜で泳ぎ、荒木さんはシャワーを楽しんでいた。水量豊富。

 2段6mもさっくりと登り、いよいよ20m大滝へ。とりあえず写真撮って休憩。河南さんがノーピンでリードしたところ。落ちるな危険。左側をフリーで取り付いて遊んでいた岳仙が、降りるのに苦労していた。水量多いので、水流沿いは無理そう。細いロープが下がっているのは謎。 リード山崎、ビレイ安中さん。山崎は本日滑ってばかりで調子悪かったので緊張気味だった。右壁を登る。ホールドが豊富で傾斜が付いているので安心。下部はボルト一箇所、ハーケン1箇所、立ち木でランニングビレイ一箇所。一旦テラス状になった
あと、上部も豊富なホールドで簡単に登れる。ハーケン一箇所。支点は倒木で取る。次に登ってきた岳仙と、ヌンチャクのクリップの向きやボルト支点の作り方を研究する。榎戸も問題なく登れていた。後からきた中高年山岳会風の集団の上に、高巻きおじさんが落石していて恐ろしかった。

 ワサビ田のある河原を歩いて金左小屋窪へ入る。意外とここからも楽しめた。遡行図には「小滝だけであり問題なく登れる」とあるが、結構大きな滝が続く。水量も豊富。10mくらいの滝は山崎がフリーで登ってみて、ホールドはあるが、ぬめる&高度感ある&落ちると無事ですまなそうだからザイルを出そう思った。でも、岳仙・荒木さんはフリーで上ってきて、安中さん・榎戸は高巻いた。荒木さんがもう一回降りて水流沿いをトップロープで登りたいとかおっしゃっていたが聞こえないフリ。その後の8mくらいの滝は、安中さん・岳仙が直登していたが、苦労していそうだったので他の人は右から高巻いた。その後も釜をへつったりして遊ぶ。水中眼鏡を装着して、激しいシャワークライムにアタックする榎戸。
 
 多かった水量も少なくなり、やがて涸れて岩ゴロゴロの河原歩き。傾斜も次第に増してくる。分岐はコンパスを切って右側へ右側へと詰めていき、落石注意の斜面を登り、トラバースして尾根に乗る。明瞭な踏み跡の錯綜する笹薮をこぐこと40分あまり、石尾根にでる。さらっと書いたけど、長かった。赤テープもあるし、コンパスを切っていれば迷わなそう。安中さん・山崎はササが目に刺さった。藪は目突きに注意。

 装備解除して石尾根下山。爽快なトレイルをサクサク下る。岳仙は靴擦れ&筋痛めで長い下山はきつそうだった。3時間で奥多摩駅着。もえぎの湯は混雑していたのであきらめ、ビールを空けて帰京した。

■総評
初心者向けの沢にしてはきつかった。遡行距離&行程差が大きい、ツメが長い藪漕ぎ、下山長い、稜線に抜けた時間&下山時間が遅いからであろうか。良い運動になる。沢自体は水量豊富で広く、スケールが割と大きい。釜を持った滝が連続し、各自思い思いに取り付いて遊べておもしろい。晴れていて、積極的に水と戯れることが出来た。

■反省
・あらかじめ予想していたが、時間がかかった。途中、遊びすぎた。
・支点作りやリードについて、もっと勉強しなければならない。

メンバーの皆さん、お疲れ様でした。初心者リーダーはもっと精進いたします。在京
の佐藤さん、アドバイスくださった先輩方、ありがとうございました。そして、突然
の誘いに応じてくれた榎戸、さんきゅです。